阪神・育成ドラ1工藤 158キロで雪辱0封 ホロ苦初登板から一転「リベンジできて良かった」
「阪神1-7DeNA」(1日、京セラドーム大阪)
ほろ苦デビューのうっぷんを、本拠地初陣で晴らした。育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=が1回無安打無失点の完璧リリーフ。プロ初登板となった29日・広島戦(マツダ)では制球が定まらず、押し出しを含む3四球を与えたが、中2日できっちり修正。「前回の登板もあってリベンジしたい気持ちがあったので、リベンジできて良かったです」。名刺代わりにプロ入り後最速タイとなる158キロもマークして、虎党のハートをわしづかみにした。
劣勢の中、与えられた仕事場は八回だ。好投を見せた同期の伊原からつながれた継投のバトン。「伊原さんからいい流れで来てくれたので、意識しました」と気合が入らないわけはなかった。
まず対峙(たいじ)したのは、そこまでマルチ安打の宮崎。初球から157キロ直球を外角へ投げ込み、黄色く染まったスタンドの視線を集めると、2球目で右飛に打ち取った。佐野は158キロでバットをへし折って三邪飛。赤字で表示された球速に場内は沸いた。
前回は2死から制球が乱れたが、同じ轍(てつ)を踏むことはない。山本は直球で追い込んだ後、スライダーで見逃し三振。「四隅を狙って前回自分で首を絞めてしまったので、今日はゾーンに腕を振ると意識した結果、抑えられたので、これでいいかなと思います」。日本一のDeNA打線を三者凡退に封じて確かな手応えを感じても、表情を緩めることなくベンチへ下がった。
「投げてるときも、八回の裏もすごい声援だと思いました」と初めて味わうホームの雰囲気をかみしめた。試合前にはレジェンドOBによるファーストピッチに心を動かされた。「今は始まったばかりで遠くの未来は考えづらいですけど、なれればいいなと思います」。ホームで初めて残した9球のインパクトは十分。いつの日か猛虎史に名を刻む右腕となるために、プロの道を歩んで成長を続ける。
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