米国事情「カレッジゴルファー」=2=

 NCAAはゴルフだけでなく大学にある運動部はほとんど関わり合っているのではと思いますが、カレッジゴルファーになりたい人はNCAAのメンバー入りなくしてゴルフ部員になることはできません。Division1、2、3があり、そこへ行きたい人だけが部員になれるのです。ちなみにDivision1は123校、Div・2は90校、Div・3は40校あります。NCAAではないけれど、コミュニティーカレッジにもゴルフ部があるところもありますから、また調べてみましょう。

 NCAAのメンバーになるためには、正規申し込みが必要で、そこでメンバーIDを取得。しかし、それで終わりではありません。目指す大学ゴルフ部コーチにeメールでも出して売り込むのです。積極的な姿勢が大事。コーチとお話しする機会ができたらきっと励ましてくれます。これで決まったと絶対思わないこと!(笑い)

 その前に自分の行きたいゴルフ部がある大学自体のレベルを調べることが一番、肝心なことです。どんなにゴルフがうまい人でもその大学の成績を満たしていなければ入学できません。NCAAに直接届く最終TOEFLスコアを通してその大学ゴルフ部に行くことが最終的に決まるからです。

 大学のゴルフ部コーチか学校本部からこの生徒を受け入れますという手紙がNCAA本部に届いて初めて本決まりとなるのです。NCAAメンバーになったからと言っても、引き取り校がなければ何も起こりません。

 大学の普通生徒というのはESL(English As Second Language)がない科目を取る生徒です。ゴルフ部にいられるのは普通の生徒の平均点の成績を取ること。でないと、練習や試合に出られない規則があります。学生なのだから勉強しろ!ということです。ついでにアメリカの中学生、高校生の部活も全科目平均点が取れていないと部活はできないことになっています。勉強しなくても自由なアメリカ!って思っていませんか?

 例えば、USアマ最終戦でスタンフォード大ゴルフ部の人たちと一緒になり、その父兄の方とお話ししましたが、3・0の成績を落とすと試合に出られないそうです。各大学のレベルの専攻学科の平均点を取るということです。

 アメリカの大学ゴルフ部コーチは大きな権限を持っています。10人のゴルフ部員をどのように構成していくか?人選は、何人かの志願者から候補を決めておいて、その候補者の公式のアマチュア試合を必ず見学するというのが普通のようです。個人的に志願者とコーチがゴルフ場で会うことが禁止されているようでしたが…。

 しかも、志願者のゴルフの経歴だけでは決められません。確かに、生徒がどのような試合をするのか、試合中の態度などを見ることも大切です。合計10人ほどを、卒業部員、新入部員、現役部員とのコンビネーションを考慮しての人選、これは大変そうです。

 ただし、高校時代のジュニア試合でかなり強い選手、学校の成績も問題なしとなれば、コーチは、これは何の悩みもありません。部活見学に行ったり、体験したりすると決まった!です。

 (USLPGAインストラクター・今井貞美)

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