万博で毎日開催 水しぶきや炎の熱さ感じる迫力の「噴水ショー」に込められた思いとは?
『大阪・関西万博』で毎日2回、夜に開催されるショーがある。300基を超える噴水装置と音楽、レーザー光線などが連動した映像作品『アオと夜の虹のパレード』だ。ダイナミックな噴水ショーにとどまらず、ストーリー性がある幻想的な世界を大人も子どもも楽しめる。クライマックスには実際に水しぶきや、炎のあたたかさも感じられるショーだ。
場所は、海に張り出した大屋根リングの内側「ウォータープラザ」。ライトアップされた大屋根リングをバックに、約8800平方メートルの水上で繰り広げられる物語は、地球をつくる「水」と「空気」、そして「生命(いのち)」がコンセプトだという。
海上に立つ門のようなモニュメント「ウォーターカスケード」がスクリーンになり、月夜に虹がかかる日に主人公・アオが体験した不思議な世界が映像と噴水、音楽で表現される。
企画・原案を担ったクリエイティブ・ディレクターの田中直基さんは、「3年前にこの話をもらってから、噴水のサイズや規模感だけでなく、物語をつくる舞台装置としてつかうことにこだわりました。映画と違って水なので、解像度がどうしても低くなるんですけど、逆に抽象的な部分と具象的な部分を、うまく組み合わせたことで伝わるものができました」と自信を見せる。
また、「未来に希望を持って考えと行動を変えていけば、この地球の未来は明るい可能性があるんだよ、ということを、楽しいだけじゃなく、子どもたちにうっすらとでも感じてもらえたら」とショーに込めた想いを明かした。
主人公のアオの声には劇団四季「ライオンキング」福岡公演ヤングナラ役の経験もある16歳の役者・毛利花、アオが出会う不思議な鳥「ドードー」にはタレントの友近、島の言い伝えを教えてくれるアオのおばあちゃんは俳優・夏木マリが担当。
音楽は、東日本大震災復興支援ソングとして知られる『花は咲く』の作曲で知られる音楽プロデューサー・菅野よう子氏。「マクロス」「アクエリオン」シリーズの河森正治氏が手掛けるシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」にも楽曲を提供した彼女が、本ショーのために書き下ろした楽曲『にじまつり』が印象的に使われている。
4月9日にこのショーを体験した編集部員たちからは「大屋根リング上から観ても、迫力あって音楽もすごかった」「某アイドルのコンサートみたいな演出があって、テンション上がった」など、さまざまな感想が。
『アオと夜の虹のパレード」』は、「サントリーホールディングス」と「ダイキン工業」が「未来社会のショーケース(実験場)」として共同で出展。実施日時は、4月13日~4月30日は夜7時10分からと8時半から。5月1日~8月31日は夜7時半からと8時半から。9月1日~10月13日は夜7時10分からとよる8時半から。1回のショーの時間は約20分。噴水前でショーを観るには、座席の事前予約が必要だが、その他の場所からでも観覧可能。
取材・文・写真/太田浩子
(Lmaga.jp)
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