ロス五輪新種目 フラッグフットボール日本選手権 優勝のヒューペリオン東京・上松「世界一、金メダル取りたい」
「フラッグフットボール・日本選手権」(30日、富士通スタジアム川崎)
決勝が行われた。男子では、リバーサイドギャンブラーズ市川が33-33で突入したタイブレークの末に京都ジュベナイルズを下し、優勝。女子では、ヒューペリオン東京が東京ヴェルディ・ローゼスに26-19で競り勝ち、日本一となった。
アメリカンフットボールから派生したフラッグフットボール。タックルの代わりに選手の腰についたフラッグを取る競技で、縦40ヤード、横25ヤードのフィールドで5対5で争う。28年ロサンゼルス五輪で実施される新種目だ。
リバーサイドギャンブラーズ市川は前半から先攻を許す苦しい展開が続いたが、試合終了間際に同点に追い付き、タイブレークではQB竹井健二(44)のパスから根岸旺汰(22)がタッチダウン。大接戦を制し、根岸は「一安心。緊張もあったけど、決めた時はめちゃくちゃうれしかった」と汗を拭った。
女子のヒューペリオン東京は、点を取り合う一進一退の攻防を終盤に抜け出して優勝。日本代表にも名を連ねる上松あかり(20)は「昨年は予選で敗退していた。今回は応援してくださる人たちに恩返しができてよかった」と充実した表情を浮かべた。
昨年の世界選手権では男子11位、女子は銅メダルだった。3年後に迫ったロサンゼルス五輪に向けて、今春から社会人となる男子の根岸は「強豪国のアメリカなどに勝ち切れる、QBに信頼されるレシーバーになりたい」と意気込み、女子の上松は「出場するのはもちろん、エースとしてチームを引っ張っていける存在になりたい。世界一、金メダルを目指したい」と力強く語った。