大谷翔平が口火、ド軍70年ぶり開幕7連勝 最強1、2番魔球攻略 ベッツ逆転弾
「ドジャース3-1ブレーブス」(1日、ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手(30)が歴史的勝利の口火を切った。「1番・DH」で出場。0-1の六回、昨季18勝のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)左腕クリス・セール投手(35)から右前打を放った。続くムーキー・ベッツ内野手(31)が決勝の3号逆転2ラン。開幕7連勝はニューヨークのブルックリンを本拠地として10連勝発進した1955年以来70年ぶり。58年のロサンゼルス移転後では球団最長となった。大谷は4打数1安打で、開幕から7試合連続出塁&得点をマークした。
執念の打撃。最後は左手がバットから離れていた。0-1の六回。先頭で打席に立った大谷が2ストライクと追い込まれた後の3球目だった。外角低めのスライダーに食らいつき、右前へ運んだ。
大谷が出塁すれば、何かが起こる。2番ベッツが低めのスライダーにバットを一閃(いっせん)。「ドジャーブルー」に染まった左翼席へ3号逆転2ランをたたき込み、絶叫しながらダイヤモンドを回った。
鮮やかな“ワン・ツー・パンチ”。メジャー最強の1、2番コンビが攻略したのは、昨季サイ・ヤング賞のベテラン左腕、セールだ。身長198センチと長いリーチを駆使したサイドアームから繰り出すスライダーは、メジャー屈指と評価は高い。特に左打者にとっては、自分の背中を通って目の前を横切っていくと錯覚させられる“魔球”だ。
試合後の会見でロバーツ監督は2人を褒めちぎった。「翔平が相手の決め球を打った。バットを伸ばしてヒットにした。そして、ベッツが低めの難しい球をすくい上げた」。開幕から無敗を継続していることに「大事な場面でヒットが出ているし、いい投球をしている。それがカギだ」と胸を張った。
開幕7連勝は1955年に10連勝して以来、球団70年ぶり、1958年のロサンゼルス移転後は初の偉業。前年にワールドシリーズを制した球団に限ると、1933年のヤンキース以来、実に92年ぶりの歴史的勝利だ。
この日の先発投手、メイは右肘と食道の手術を乗り越えて685日ぶりにマウンドに立ち、5回1失点で復活を印象づけた。右足首のけがで2試合を欠場したフリーマンの戦列復帰も近い。MLBでは21世紀初となる連覇に挑むシーズン。「1番・大谷」が攻撃の起爆剤になる。
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