「広島０－４阪神」（２８日、マツダスタジアム）

　阪神の村上頌樹投手（２６）と智弁学園時代にバッテリーを組み、現在は社会人野球のホンダ鈴鹿でプレーをする、岡沢智基捕手（２６）がデイリースポーツにメッセージを寄せた。元女房役だからこそわかるプロ入り後の進化や人柄を明かし、開幕投手での勝利を喜んだ。

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　頌樹はやっぱりいい投手だと思いますね。受けてきた投手の中で一番楽しかった。開幕投手も不思議な感じはしないんです。いずれ、主軸の投手になるやろうと思ってましたし、こいつで無理ならどんな投手が出てくんねやって感じなんで。

　最近の頌樹は笑顔が減ったなと感じます。めちゃくちゃ勝負の顔をしてるというか。強い姿を見せてるんやなと。ほんまは楽しく投げるようなタイプ。たぶん作ってますし、猫かぶってんなと思います（笑）。

　去年もマツダスタジアムで泣いてましたけど、高校時代も監督に怒られて結構、泣いてました。悔しいって思いが人より強い。その分、悔しい思いをしたら、とことん練習してました。練習の量が半端ない。人に見られるのが嫌なタイプで、人が帰ってからとか、みんなと離れた場所でよく練習してましたね。

　だから、オフもしっかりと取り組んだと思います。自分のやらなあかんことと、やったらあかんことは明確にわかっている。あんなアホそうな顔をしてますけど、計画性はめっちゃあるんで。

　真っすぐのスピードも上がりましたよね。加えて、１、２年目よりもカーブをめっちゃうまく使えているなと。カーブを使えたら、楽に試合を進められる感覚があった。組み立て方に変化があったのかなと思いますね。捕手からしたら、めちゃくちゃ楽しい投手だと思いますよ。

　開幕投手が決まってからＬＩＮＥをしました。「ヘボピ（ヘボピッチャー）やのに、お前開幕投手やん」って。「そうやで」と返ってきました。この関係性はずっと変わっていません。僕は阪神ファンというのもあるんで、優勝投手になってほしい。そして毎年１０勝以上。ケガさえしなければ、できると思う。こういうことは本人に直接言わないですけどね。

　開幕戦は７回５安打無失点ぐらいかなと思っていました。その上をいくとは…。言うことなしの１００点でしょ。ナイスピッチ！次に向けての調整も頑張れ。ずっと応援しています。