【第１６０回】戸敷晃美（２６）＝福岡・１１８期＝

　今年２月のからつで、産休から復帰した戸敷。休み明け後も変わらず攻撃力のある走りを見せていたが、９月のとこなめヴィーナスシリーズでは、それが爆発。豪快にまくり快勝し、デビュー６年４カ月でうれしい初優勝を飾った女子レーサーの一人だ。「気持ち良くまくったけど、まさかまくれるとは思ってなかった。優勝した時は全然実感が沸かなかったけど、銀行の振り込みを見てやっと実感が沸きました」と笑いながら初優勝の感想を話してくれた。

　自慢のヘルメットは「デザインが上手な知り合いに花の絵を描いてもらいました。あとはベビーの絵を好きなミュージシャンのＡＫ－６９風にアレンジしたのと、子供の名前ＲＵＫＩＹＡが入っています。それと地元の宮崎も少しアピールしているし、お世話になっている鍼灸師さんのところも入れました。色が紫なので少しヤンキーっぽいなと思ってますがすごく気に入っています」と好きなものがたくさん詰まったモノになっている。

　結構子供をヘルメットに入れる選手がいるが、彼女は「最初子供の何かを入れようかとも思ったんですが、入れようと思った時期が、まだ産まれてすぐくらいで宇宙人みたいでイメージが沸きませんでした。次回は入れようと思います」と笑っていた。

　初優勝後の蒲郡でＦを切ってしまい「反省します」とがっかりしていたが、勢いに乗っているのは間違いなし。彼女にはこれからも注目したい。