【サッカー】なぜ起きた?J1広島新外国人の出場違反問題 クラブに落ち度もAFC対応疑問

 J1広島が前代未聞の事態を引き起こしてしまった。5日に行われたアジア・チャンピオンズリーグ2(ACL2)の準々決勝第1戦のライオン・シティー(シンガポール)戦で、出場資格を満たしていないFWジェルマンが出場していたため、没収試合の懲罰処分を受けた。6-1での勝利が一転、0-3の敗戦扱いとなり、その後チームは敗退。優勝候補として臨んでいた大会で一体、何が起きていたのだろうか。

 ダメージの大きい敗退決定から4日後に行われた、16日のJ1第6節・柏戦(Eピース)。ホームで1-1の引き分けに終わった試合後の会見でスキッベ監督は「こういう状況でやらなければならない試合の中で、こういった結果を残せたことが素晴らしいと思う」と語った。やるせない思いは胸にしまい、前を向いた。ただ、今回の問題はチームの士気と上昇機運に水を差す出来事となってしまった。

 発端は5日に行われたACL2の準々決勝第1戦のライオン・シティー戦で、2月27日に加入が発表されたばかりだったFWジェルマンを出場させたことに始まる。後にジェルマンが、この試合の出場資格を有していないことが判明した。

 ジェルマンは前所属のオーストラリア1部マッカーサーFC時代にリーグ戦で審判に対してみだらなジェスチャーを行い、2試合の出場停止処分となった後、クラブから退団となっていた。さらに昨年2月にACL2の前身大会であるAFCカップの試合で、試合後に相手選手を平手打ちしてアジア・サッカー連盟(AFC)から3試合の出場停止処分を受けた状態で広島に加入した。

 広島はジェルマンのオーストラリア1部での出場停止処分(2試合)の消化はJリーグ戦のみに適用されるため、ACL2に影響がないことをJリーグに照会して確認。一方でAFCカップでの出場停止処分(3試合)は把握しておらず、ジェルマン自身からの申告で知った。平手打ちは試合後の行為だったため、AFCカップの公式記録には退場等の記載がなく、クラブ側はACL2の出場は「問題ない」と判断し、ジェルマンの出場登録を決めた。

 5日の試合当日もAFCから出場停止事項の指摘はなく、ジェルマンは途中出場した。翌6日にAFCから違反通知の通達があり、8日に没収試合の懲罰処分が確定。12日の第2戦で引き分けて敗退が決定した。

 今回の問題はもちろん、クラブ側に落ち度がある。ただ、どのタイミングで問題を把握したのかは定かではないが“後出し”のような形で違反を指摘したAFCの対応にも疑問が残った。必死に戦った選手、監督が浮かばれない、なんとも後味の悪い敗退劇。その中でサポーターは柏戦で『どんな道もともに歩んでいこう』という横断幕をスタンドに掲げた。どんな時もともに戦ってくれる存在が、チームにとって救いとなったことは間違いない。(デイリースポーツ・畠山賢大)

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