【野球】3・11楽天・三木監督発言の真意と選手の変化とは? 「このまま進めて開幕を迎えていいのか」厳しい下馬評覆す戦いへ
開幕を目前に控え、下馬評の低い楽天。昨季は4位に沈んだが、今季こそは13年以来のリーグ優勝へ。5年ぶりに再任した三木肇監督(47)が自らを律した日がある。敗戦から学びを得た「3・11」の言葉を振り返り、3カ月間の収穫と課題に焦点を当てながら開幕を見据える。
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珍しく、三木監督が厳しい言葉を並べたのは3月11日の敗戦後だった。ヤクルトとのオープン戦で先発・藤井が立ち上がりに4失点、1点差に追い上げた直後の五回には守護神・則本が1失点。オープン戦という調整の場である側面を理解しながらも、開幕まで残り10試合を切っていた中での1敗。表情には厳しさがあふれ出ていた。
「開幕したら頑張りましょう、では、われわれチャレンジャーのチームとしてはやっぱりそうではない。このまま進めて開幕を迎えていいのか。そこも含めながら、自問自答してやりたいと思います」
この言葉は打たれた投手陣に向けたものでも、打ち崩せなかった野手陣へ向けられたものでもない。三木監督が自らを律した言葉だった。オープン戦全日程を終え、5勝8敗3分けで9位。開幕への準備段階を終えて、3・11の真意を「一番は自分に対して言ったのが強かったと思う」と言う。
だが、そこから選手らの変化を感じるまでに時間はかからなかった。「言葉としては自分に対してのメッセージもあったんだけど、選手へもいろいろな形で伝わったと思う。試合を含めての姿とか、目の色が変化してくれた選手は俺はいると思っている」と断言。選手らの変化が、指揮官にとっては一番の安心材料に変わっていった。
オープン戦を通して収穫と課題がある。昨季のチーム防御率3・73は12球団でワーストの成績。投手再建が急務な問題で、三木監督は就任時から「バッテリーでの改善」を求めてきた。今オープン戦での8敗のうち、5点差と大差をつけられての黒星は0-5だった19日のロッテ戦のみ。その他の7試合はいずれも2点、3点と競った展開に持ち込めていることに手応えを得た。
だが、それと同時に「いろんな作戦を含めて点数を取れないと試合は勝てない。打撃の面はシーズン入って大きなテーマとしてやっていく」と決意。競った試合を勝ちきるための明確な課題も得た16試合でもある。
開幕前の下馬評は低い。本紙評論家も11人中10人がBクラスと予想し、4人が最下位に置いた。だが、覆していく覚悟がある。「シーズンに向けて進めていることがあったんだろうな、と。あんまり言い過ぎてもあかんのかなとか思ったりもした」と指揮官の後悔を選手たちが覆してきた。
三木監督が自らを律した3・11。新たな節目の日とするべく、下馬評を全員で覆す戦いが始まる。(デイリースポーツ・松井 美里)
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