“魔曲”ジョックロックも怖くない? 「多分あんまり聞こえない」浦和実エース石戸颯汰は独特ルーティンで大応援をシャットアウト

 チューブトレを行う浦和実・石戸颯汰(左)=撮影・開出牧
 ノースローで入念にストレッチをする浦和実・石戸颯汰(右)=撮影・開出牧
 練習後、取材に応じる浦和実・石戸颯汰(撮影・開出牧)
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 「選抜高校野球・準決勝、智弁和歌山-浦和実」(28日、甲子園球場)

 2014年大会の豊川以来、甲子園初出場校では11年ぶりとなる4強入りを果たした浦和実は休養日の27日、西宮市内の練習場で調整した。

 2時間の練習で打撃練習は行わず、ノックを中心に調整。変則左腕のエース・石戸颯汰投手(3年)はノースローだった。

 4強に残ったチームは浦和実以外が甲子園優勝経験校だ。07年大会の大垣日大以来となる初出場校の決勝進出へ、まずは智弁和歌山の大きな壁を突破しなければならない。

 辻川正彦監督(59)は智弁和歌山との警戒点について問われると、「いや、もう全部ですよ。もう怖くてしょうがないですよ」と正直に話しながらも、「点は取れないですよね。だから、なにかが起きて3点取れたとしたら、1点2点で(抑える)そういう展開に持っていけたら。同じ高校生だと思ってやりたい」とロースコアで守り勝つ展開を描いた。

 石戸も智弁和歌山打線を「スイングスピードがめっちゃ速くてもうボンボン打ってくるイメージ。低めとか高めとかの投げ分けと、やっぱりコース。コースを間違えたら終わる」と警戒した。

 ただ、今大会は3試合で計18回を無失点と堂々の投げっぷりで、ここまで相手打線を抑えている。智弁和歌山には打線の怖さだけでなく、魔曲と呼ばれる「ジョックロック」の大応援もアルプスからマウンドに圧を掛けるが、「シャットアウトして、やっぱ集中しきれれば、多分あんまり聞こえないと思う」とお構いなしだ。

 登板前の独特なルーティンが強心臓の秘密。登板直前に激しいサイドステップやジャンプで動かし、心拍数を上げてからマウンドに向かうルーティンを昨春に元巨人の小原沢投手コーチから教わった。「(心拍数を)先に上げておけば疑似的な緊張っていうんですか。(緊張を)作ってから行けば、マウンドに落ち着いて入れる」。猛打戦の圧も甲子園の雰囲気も石戸には関係ない。

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